闘病関係

9 月1 6 日に病院で癌と言う診断が下りました。すい臓癌が原発で肝臓、リンパ節にも癌が広がっているということでステージⅣ 。抗癌剤治療の化学療法しか治療はできないとのこと。余命はセカンド、サードオピニオンの先生も含めてどなたもおっしゃいませんでした。その後二人で病気についていろいろ調べました。そして、西洋医学の治療だけでなく、代替治療を取り入れ寛解を目指して日々過ごすことを決めました。

結局3 か月しか癌を抑えることはできませんでしたが、その間体調はよく過ごせていましたので、代替治療は間違ってはいなかったと思っています。(アメリカ旅行でリズムが崩れた後の抗癌剤治療が原因だと私は思っています。実際何が起こっていたかわかりませんが。それまでは体調も良く腫瘍マーカーも数値も下がっていました。)

ただ、夫が実践した代替治療はあくまで個人的なものであり、全ての癌患者にいいわけではないと思います。癌ができた場所、進行度、本人の体調など様々な要因が関係あるでしょう。患者本人が試してみて、体調がよければ体に合っていると言えると思います。体に合うかどうかは体温、睡眠、食欲、便通を見ればよく、また夫も言っていましたが、直感でもわかるそうです。参考にしていただけたらと思います。( なお、この闘病関係の文についてはホームページのメインコンテンツではありませんので、問い合わせ等にはお答えはできないことをご了承ください)


影響を受けた本

病気がわかってすぐ、夫の親友の奥さんがアマゾンで調べて何冊か本を買って持ってきてくれました。その中でアメリカ人が書いた『がんが自然に治る生き方』(ケリー・ターナー著プレジデント社)という本がぴったり合ったようでした。

この本は寛解した進行癌患者のインタビューを通して、それらの人たちが実践したことの共通項目を紹介した本です。項目は9つあります。

  1. 抜本的に食事を変える
  2. 治療法は自分で決める
  3. 直観に従う
  4. ハーブとサプリメントの力を借りる
  5. 抑圧された感情を解き放つ
  6. より前向きに生きる
  7. 周囲の人の世話を受け入れる
  8. 自分の魂と深くつながる
  9. 「どうしても生きたい理由」を持つ

もともと実存主義者で論理的な思考の持ち主だった夫は、東洋医学のような科学的根拠がないものはあまり信じないタイプでしたが、病気になったこととこの本に出会ったことで受け入れるようになりました。そして、アメリカでは西洋医学の治療と代替治療が混合で受けられていることを知り、そういうことをコーディネートする人材が、日本でももっと必要だと話していました。この後も自分で買った本はやはりアメリカ人が書いた本が多かったです。

(私は『家族のケアでがんは消える』(野本篤志著 遊タイム出版)という本が役に立ちました)

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免疫力を上げる療法

癌という病気は、健康な人が日々生まれている癌細胞を自己免疫力で抑えているのに対して、免疫力が落ちて癌細胞を抑えきれず増殖し始めてしまうということのようです。免疫力が落ちる原因は様々あり、人それぞれでしょうが、夫の場合、食生活、睡眠や運動不足、ストレスだったように思います。化学治療(副作用が少ない抗癌剤ジェムザール単体)を受けながら、併用して行った代替治療は今までの生活を180度変える試みでした。


・瞑想

朝、体の中に新鮮な酸素をたくさん取り込み、体の隅々に行き渡らせるためと、寝る前に免疫細胞が癌を攻撃するようなイメージを持つように瞑想をしていました。

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・運動

入院することで筋力が落ちてしまうし、癌は筋肉からも栄養を取るので筋力が落ちていってしまいます。無理ない範囲で筋力をつける運動をするため、ジムに行っている夫の親友にトレーナーを紹介してもらい、1度うちに来てもらってやり方を教えてもらいました。

毎日より2,3日ごとにするほうが筋肉が付くなどの説明を受け、やはり自己流より参考になったようです。

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・食事療法

代替治療の中で一番大きなウェートを占めていたのが3食の食事です。病院の先生に「食事はどうすればいいですか」と質問しても、皆「なんでも好きなものを食べてもらって結構です」という答えしか返ってきませんでした。でも、体は食べたものからできているわけですし、病気になった原因とも思われたので、いろいろ調べて見直すことにしました。
基本的な考えは3つです。

  1. 癌細胞が嫌う体質となるような体になるために、必要な栄養を取り入れる
  2. 体に悪いもの(添加物、農薬、その他体に負担となるもの)を取り入れない
  3. 体に悪いものはできるだけ早く排出できるようにする

上記の考えを基にどのような食材を使うかを考えました。代替治療の本でも推奨されているのは、肉を減らし、精製した食材を使わず、無農薬の野菜などを使った自然食です。もともと夫は大学のときに肝炎を患ってそれを完治させるために2年間、玄米、野菜、イワシなど頭がある魚中心の食生活をしていて、それが体に合っていたようですので、無理なく移行できました。
詳しくはこちらをご覧ください。 食材と食事内容▶

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・サプリ

ネットで調べて、論文などで癌にいいと書いてあったものを購入していました。日本のネット通販で買ったり、アメリカ旅行の際オーガニックスーパーのサプリコーナーでもいくつか購入しました。

ただ、ほとんど試す時間がありませんでしたが。日本で買ったのが、「サントリーDHA&FPAセサミンEX」アメリカで買ってきたのが、「EPA1000OMEGA」「MELATONIN」「IP6Gold」です。

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・ハーブ/漢方

闘病し始めてからとりあえず、うちにあったデトックスに効くというバードック(ごぼう)とネトルのハーブティーを飲んでもらい、その後肝臓に効くというミルクシスルを足しました。ネットで見たJWTジェイソン・ウィンターズ・ティー(レッドクローバー、ハーバーリン、インディアンセージ)を購入してみましたが、どれも効いたかどうかはわかりません。

途中で紹介してくださる方がいて、漢方医のところに通い始め漢方薬を煎じて飲み始めましたので、ハーブティーのほうは止めることにしました。煎じて飲む漢方薬は2種類、診察後に出されていたので、中身は何かわかりませんが、とってもまずかったようです。

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・睡眠

ここ数年睡眠が非常に乱れていました。平日は人と会い、帰ってくるのが11時過ぎ、その後ソファーでテレビを見ながら数時間寝て、起きてからお風呂に入り、1時間(それもビール飲みながら、メールやSNSの書き込みなどをしていました)。出てから3時か4時から朝7時半ごろまで寝るという生活でした。その分週末八ヶ岳では10時間以上寝だめするので、バランスを取っていたようですが、それも病気になる1年前から忙しくて寝だめもできなくなり、睡眠不足に陥っていたようです。

病気になってからは細胞の活性化が午後10時から4時までということを知り、早寝し連続7時間程度は睡眠を取るようにしていました。

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・温熱

癌細胞は体温が低いことを好むと言われているので、赤外線で体の中から温める機械を買って使っていました。それと山梨県の増富ラジウム温泉によく入りに行きました。増富の温泉は30度程度しかないので、そのままだと温まりません。少し温めたお湯にゆっくり浸ったり、熱い沸かし湯に交互に入ることで体の中から温まりました。免疫理療と共に温熱療法(ハイパーサーミア)という機械を使ったものを受けてみたいと言っていましたが、時間がありませんでした。

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・マッサージ

紹介してくださる方がいて大宮のほうの足裏マッサージに通っていました。足の裏には反射区という体の臓器と関係がある場所が決まっていて、悪いとそこが硬くなるので、ツボ押し器でコリを取るというところでした。行った当時は本当に足は冷たく、癌があると言われていた場所は凝り固まっていました。最初マッサージをしたときは激痛だったようですが、だんだん凝りも取れて最初の痛みよりは我慢できるようになったと言っていました。また背中をマッサージすると肝臓のあたりが腫れていたのか、凝っていたようです。

マッサージは通うだけではなく、毎日お風呂に入った後少し時間をおいてから、マッサージオイルを使い、背中とお尻から足にかけてと足裏をマッサージしました。抗癌剤の後は足裏が冷えていたり、足の甲のリンパの流れが悪くなっていて痛く感じたり、だんだんわかるようになりました。

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・娯楽

ストレスがない生活というものを目指しました。笑いが免疫力を高めると言うので、好きな落語を聞いたり、コメディー映画やSF映画を見たり。特にロビン・ウィリアムスの映画をよく見ていました。ただ、それだけだと時間を持て余して、時間が過ぎるのが遅いと嘆いていました。結局仕事をするのが好きで仕事で人と話すのが一番楽しそうでした。

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受けたかった免疫治療

夫の考えでは、代替治療をして体調を整えながら、抗癌剤治療を2クールして、CTを撮り抗癌剤の効き目を確認した後、効果があまりなかったら免疫治療を受けるという計画を持っていたようです。免疫治療についても調べていました。アメリカ旅行を実行したので、検査を3クール目後に延期して抗癌剤を打ちました。その後、体調が急変し計画が狂ってしまい、免疫理療が受けられなくなってしまったことが残念だと言っていました。あと5年、10年もすれば免疫治療が主流になり、保険の適用もできて癌は怖くなくなるだろう言い残しました。

◆免疫治療についての説明はこちらのサイトが詳しいと思います。
 よくわかる免疫治療▶

◆夫が受けてみたかった免疫治療のクリニックは以下のところです。
 アクティクリニック▶
 東京ミッドタウン先端医療研究所▶

◆私だったら試したいと思ったのが低用量の抗がん剤治療病院です。
 大塚北口診療所 腫瘍外来 梅津先生▶
 現在のがん治療の功罪~抗がん剤治療と免疫治療▶

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