ご挨拶

2016年1月16日、澤昭裕はすい臓がんのため58歳で亡くなりました、夫の院号は「照光院」といい、笑顔やユーモアで人や世の中を照らした夫のイメージに合うと思い決めました。また法名は「釋慧導」となりました。知恵をもって人を導いたという意味で、わかりやすく教えるのが得意でアドバイスするのが好きだった夫の性格を表せると思ったのがこの言葉を選んだ理由です。 夫は亡くなる前に次のような言葉を手紙にして私に残しました。

自分はいい友人先輩後輩に恵まれ、幸せな人生やった。だから弔問にきてくれる方々に、自分の代わりに感謝の気持ちを込めて、頭を下げておいてな。特に若い人たちが来てくれたら、子供がいなかった分、自分の後継者だと思って育てたり、接したりしてきた人たちが多いはずだから、その人たちの未来を一緒に祈ってあげてな。

亡くなってから、後輩の人たちや仕事の関係者の方々と話す機会をいただいたときに、夫が多くの方へいろいろなアドバイスを差し上げていたということを伺いました。また手紙でアドバイスを受けた時のエピソードを送ってくださった方もいらっしゃいました。

それらは様々な業種で働く方から教え子まで多岐にわたっており、それぞれの心に残っているということがよくわかりました。そして、そのアドバイスが埋もれて行ってしまうのが惜しいと感じるようになりました。

一方、夫とあまり接点がなかった若い方などから、自分はそのような機会が得られなくて残念だという声も聞かれました。夫はもう二度とそのようなアドバイスはできませんので、過去の夫のアドバイスを共有できる場を設けるという思いを持つに至りました。夫が私に望んだ「祈る」こと以上に、「応援したい」というように気持ちが変わっていったことが、このHPを開設することになった理由でございます。

 ご多忙の中、快く情報を提供してくださった方々、サイトの開設にご尽力くださった方々にお礼申し上げます。このサイトの情報が若い方の役に立つことを切に願っております。

澤 伊津美